JAXAはやぶさ2が2回タッチした小惑星Ryugu(リュウグウ)とは?

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 閲覧ありがとうございます。「とも」です。2019年7月11日にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星Ryuguに2度目の接地(タッチダウン)に成功したと報道がありました。このはやぶさ2がタッチした小惑星Ryuguとはいったいどんな惑星なのか調べてみました。

そもそも「はやぶさ2」って?

 小惑星探査機「はやぶさ2」は太陽系の起源や進化、生命の原材料物質を調査解明するために、2014年12月に小惑星Ryuguを目指して宇宙へ飛び立ちました。小惑星Ryuguから試料を持ち帰ることが「はやぶさ2」に課せられたミッションとなります。

「はやぶさ2」ということで、「はやぶさ」も存在していました。「はやぶさ」は当時の新技術であるイオンエンジンでの航行を使って、太陽系の起源を解明する手がかり掴むために、小惑星イトカワの試料を採取し、2010年6月に無事に地球に帰還しています。

 どちらも太陽系の起源や進化を解明することを目的としており、そのためにはS型小惑星、C型小惑星、D型小惑星を調査する必要があり、「はやぶさ2」が調査している小惑星RyuguはC型小惑星となります。「はやぶさ」が調査した小惑星イトカワはS型小惑星でした。

小惑星Ryuguとは?

 アポロ群に分類される地球の近くにある小惑星の一つで、1999年5月にリンカーン研究所の自動観測プログラムによって発見されています。
 ※アポロ群とは、小惑星グループの名前で、このグループで最初に発見された小惑星アポロから名前を取ったようです。

小惑星Ryuguの特徴

 地球近くの天体の中でも、地球に衝突する可能性が非常に大きく、また衝突時に地球に大きな影響を及ぼす「潜在的に危険な小惑星」に分類されています。

 S型の小惑星イトカワよりも太陽系形成初期の試料を多く含んでいると考えられ、「はやぶさ2」の目的の小惑星として選ばれました。炭素の含有量が多い炭素質コンドライトでできているようです。

小惑星Ryuguの成り立ちと進化

 破壊された小惑星の破片が再度集まってできた「ラブルパイル天体」の可能性が高く、45億年前にできた惑星ポラナ、オイラリアが他の天体と衝突して破壊され、その破片が再度集まりできたと考えられています。

 「コマ型」とか「そろばん玉型」と呼ばれる形は、昔高速回転していて、遠心力によって形作られたのではないかと考えられており、現在の2倍の速度で自転すると今のような形となることが分かっています。

今回「はやぶさ2」の成果は?

 今回の2度目の接地で「はやぶさ2」は何をしたのでしょうか。

 「はやぶさ2」のミッションは「小惑星Ryuguから試料を持ち帰ること」ということで、試料を採取するサンプラーホーンというものの先端が接地させ、弾丸を発射して巻き上げた試料を採取するという作業を行ったようです。

 弾丸を発射するコマンドが動作したことが確認でき、周りの温度も上昇しており、正常に弾丸が発射されたという認識です。また、試料を採取するサンプラーホーンというものの先端が接地しないと弾丸が発射しない仕組みなので、計画通りにサンプラーホーンが接地し、弾丸が発射され、試料を採取できた可能性が高いとのことです。

 今後は今回試料を採取した場所をさらに観測しながら、2020年末に地球へ帰還する準備を進めていくとのことです。

最後に

 今回は「はやぶさ2」2回目の接地をした小惑星Ryuguと「はやぶさ2」のミッションについてに調べてみましたが、Ryuguは地球に衝突する可能性がとても高く、とても危ないですね。衝突しないように祈っておきます(涙)

 宇宙の研究ってなんだか聞くだけで壮大な気がしますね。しかし、着実に色々なことが分かってきているのだと思います。人間が地球以外の星に住む日もそう遠くはないのかもしれませんね。ぜひとも「はやぶさ2」には無事に地球に帰還してもらい、宇宙の研究が進めばよいなと思います。

 最後まで閲覧いただきありがとうございました。「とも」でした。

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